非正規雇用に正規雇用と同じ仕事をさせるのは労働力の搾取だ

こんにちは。「ネガおじ」こと、ネガティブおじさんです。

先日、NHKの『クローズアップ現代プラス』という番組で、「揺れる”非正規公務員”~急増する背景に何が?~」と題して、教育、行政等の現場で働く非正規の公務員の話が紹介されていました。

この方たちは他の正規公務員の人たちと全く同じ仕事をしながら、ただ単に雇用契約上正規ではないというだけで、給与が全く違う(アルバイト並み)のです。

一例として、中学校や小学校で教師として働く女性が紹介されていましたが、他の正規の教師と同じくクラス担任をしており、常勤として完全に正規の教師と全く同じ働き方をしています。

それでいて、小学校で働く40代の女性教師の手取り給与は19万円。

この方は夫と死別し二人の子供を育てながら非常に苦しい生活を強いられています。

なぜそんなことが起きているかというと、自治体の業務は拡大の傾向にあるのに年々縮小される自治体予算のあおりを受けて、人事配置において非正規枠がいわゆる調整弁として扱われているうことでした。

働き方改革とか同一労働同一賃金を推奨しようとしている行政側でこのような労働力の搾取と言えるような働かせ方をしているということは矛盾していませんか。

ところでこの番組は現在の社会の様々な問題をその名の通りクローズアップするものだと思うですが、私としては何故今頃?という思いでした。

この問題はすでに何年も前から存在し、報道されてもいました。

5年ほど前の新聞記事に、こうした”官製ワーキングプア”を問題視したものがあったのです。

そこではハローワークの窓口で働く非正規職員が紹介されていましたが、やはりここでも仕事内容は他の正規職員と全く同じ内容なのです。

その方は6年間も務めていて、仕事を紹介してあげた方から礼状をもらうなどやりがいも感じていて長く続けたいと思っていたのですが、次の年の雇用契約は「他に適任者が見つかった」という理由だけで突然雇止めにあったそうです。

その記事には「職の安定を勧める人の身分が不安定」という全く笑えないタイトルがついていましたが、笑えないどころか泣けてきます。

番組では今まさに問題となっている児童虐待などに対応する児童相談所の職員にも非正規の方々がいることを伝えていました。

こうした現場を数多く取材しているゲストの方が、虐待を受けた子供たちが1年後とか2年後とにようやく心を開いてくれた時に、非正規のため来月からいません。ってなったらどうするのかって言ってましたが、ほんとに現場をなめてんのかって感じです。

新聞記事には非正規の方のこんなコメントがありました。

”「正規の方と全く同じ仕事をしているのに、正規の方は高い給与とボーナスが約束されている。ボーナス支給日の正規の人たちの嬉しそうな様子を見ると悔しくて泣けてくる」”

こうした現場で非正規の方といっしょに働いている正規職員の方たちはこのような現実を目の当たりにして心が痛まないのでしょうか。

現場において同じ業務を行うにあたり非正規も含めた人員が必要であるならば、正規職員の給与を減らしてシェアすべきだと思いますが、まあ既得権益を自ら手放すようなことはしないでしょうね。

それにもし自分たちは採用試験に受かっている立場だからあなたとは違うとでも思っているとしたら、今の格差社会の根底にある空恐ろしさを感じずにはいられません。

TTJさんによる写真ACからの写真(アイキャッチ画像)

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